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その日、僕は神の祝福を受けました
そう僕は神に選ばれし者
というのは嘘でＷｉｉを買いました
それを聞きつけたタカダ君が突然我が家に来ました
しかしまだソフト買ってなかったのでいざゲーム屋へ
迷わずウイイレを手にとった僕
値段は約5000円
しかし財布を開くと2000円しかありませんでした
これは偶然ではなく運命
あるいは人は作戦と呼ぶのかもしれません
きっとタカダ君に金を出してもらえという仏よりのアドバイスでしょう
あるいはタカダ君に金を出して貰おうという僕の下心でしょう
｢タカダ様にお頼みがあるんですが｣
｢嫌だ｣
｢まだ何も言ってねーじゃん｣
｢どうせ金出してとか言うんだろ？｣
あ
マジ大正解
困った僕はいやらしい手段を使いました
｢そういえば明日オレ誕生日だったっけな～｣
確かに僕は翌日に誕生日を控えていました
僕の欲とケチなハートがタカダ君に怒涛のラッシュ
そして熱い駆け引きの結果
不足分の3000円は出してもらえたのです
僕の事が大好きなタカダ君はウイイレと共に祝福の言葉も添えてくれました
｢いっぺん死ね｣
危うく誕生日が命日になるとこでした
そして翌日
僕は18歳に
１日中１人でした
去年はケーキやピザや酒と友人数人の楽しい誕生日でしたが
今年は自分へのプレゼントに発泡酒ではなくビールを１人で飲む悲しい誕生日でした
初めてです
あんなマズい酒は
Ｗｉｉやろうとしたら
｢プレイ人数を指定してください｣
｢１人｣を選択する瞬間、悲しさで胸が一杯になりました
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