-伍【午前零時】

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「お遊びなんですよ!」  血が飛んだ。  偶像崇拝の腕がザックリと切られている。  怯まずに、偶像崇拝は絶対悪の肩に鉛弾をぶち込んだ。  その向こう側では絶対零度と宵待が戦っているのが見える。  退廃世界は一旦傷の手当をしていて、時間屋は桜相手に暴れているようだ。  虚言症と傀儡は、変わらず奏者の糸業と戦っていた。 「夢路君、こっちに!」  ふいに腕を掴まれて振り返ると、傷を負ったペルソナの姿があった。 「あなたを奪われるわけにはいかないわ。私はあなたを守らなきゃ」  ペルソナの横には、モノクロ。二人はどうやら僕を守る役目を言い渡されたらしかった。 「でも、皆が…」 「あなたが手出ししてどうにかなる状況でもないでしょう?自分の身を守りなさい!」 「ゆめじぃ、こっち!」  二人に手を引かれ、僕は行き先案内人の家の中へ入る。  その瞬間、ふとその人とすれ違い、僕ははっと足を止めた。 「夢路君?」  ダメだ、君が行ったら。
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