-序章- 月が昇る

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次の瞬間、全ての音が消し去ったような幻覚を覚えた。 「……え?」 そこにたっていたのは。 黒のワンピースに、灰色のボレロを着た……同じクラスのみつるだった。 ……なんでこんなところに!? 俺が動揺しているのに、みつるは冷酷な眼差しだった。 そしてみつるは、何も感じていないような無機質な声で、言った。 「あなたを殺しに来ました」 カチャ……と音がして、弾が込められた銃が額に当たった。
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