‐Ⅰ‐ 逃亡

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みつるが泣いている。 俺たった一人のためだけに。 俺は意を決して、無理矢理みつるが持っている銃を、自分の頭に当てた。 「俺のせいでこんなことになったんだろ? さあ、まっすぐ撃てよ。 ……俺を撃って、楽になれよ」 そしてみつるの指を、そっと引き金に当てさせた。
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