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それからは河川敷に寝転がって、ゆっくりと流れ逝く雲を眺めた。
ふと、俺は思った。
……これからどうすればいいんだろうか。
追ってくる殺し屋から、みつるも自分も守らなければならないのだ。
何かしらの計画がほしいものである。
「なあ。これからどうするつもりだ?」
みつるはしばらく黙っていたが、何かを思い出したようだ。
立ち上がって、話し始めた。
「昔……ある物語を読んだんだ」
俺は寝返りを打って、考えた。
……物語? 何を言っているんだろうか。この期に及んでおきながら、ロマンチストだな。
みつるのほうは、そんなこと思っていないようだ。
一呼吸置いて、話し始めた。
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