‐Ⅰ‐ 逃亡

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それからは河川敷に寝転がって、ゆっくりと流れ逝く雲を眺めた。 ふと、俺は思った。 ……これからどうすればいいんだろうか。 追ってくる殺し屋から、みつるも自分も守らなければならないのだ。 何かしらの計画がほしいものである。 「なあ。これからどうするつもりだ?」 みつるはしばらく黙っていたが、何かを思い出したようだ。 立ち上がって、話し始めた。 「昔……ある物語を読んだんだ」 俺は寝返りを打って、考えた。 ……物語? 何を言っているんだろうか。この期に及んでおきながら、ロマンチストだな。 みつるのほうは、そんなこと思っていないようだ。 一呼吸置いて、話し始めた。
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