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森の中は生い茂っていて、光は全くといっていいほど入らない。
視界は殆どなく、少しだけしか見えない。
「……いたっ」
足に痛みを覚えて見ると、草で切れて、傷口からは真っ赤な血が出てきていた。
「大丈夫?」
でも、みつるのその一言で励まされて、先へと進んだ。
森を抜けた先は、湖が輝いていた。
その近くには古い屋敷もある。
「少し休もっか」
みつるはきっと、俺の足の傷のことを、気にしているのだろう。
俺の手を引っ張って、その古い屋敷に入っていった。
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