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さらに、その山奥から数100キロ。
川がせせらぐ、水車小屋の前にそいつはいた。
「なんだって? 殺せだぁ?」
イライラしながらも、要は電話を切った。
このごろ依頼が多くて、たまったもんじゃない。
……また依頼かよ。いちいちとうるさいよなぁ。
そう思いつつも、相手は本部の人間だ。逆らったら何をされるか分からない。
いつも嫌いで使わない、敬語で話すことにする。
「神月 みつるってやつを殺す。それでいいんだ……ですね?」
やっぱりぎこちないものとなってしまった。
要はまたイラつきながらも、携帯電話を切る。
そして毒薬を自慢の吹き矢に塗りながら、神月 みつるがどんな人なのか、考えていた。
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