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「よぉラズ!」
シーツお化けはやがてシーツお化けでは無くなるのです。
ピーターパンがネバーランドから出ていったように、ハロウィンからシーツお化けも居なくなるのです。
「やあウィル、飴を二袋と、チョコを二袋、お願いするよ」
「そんなにたんまり買わなくたって、イタズラされやしないよ」
大人になったシーツお化けは今度はお菓子を配る側なのです。
「半分はミセス・コーニッシュのお使いさ」
「あの婆さん、俺たちがガキの頃から婆さんだろう?」
それこそ本物の魔女の様だと笑うウィルに、ラズは笑います。
「彼女だって、人に買い物を頼む程度には年を取っているじゃないか」
「ニワトリ頭も相変わらずだが、今も立派に杖を振り回してる。そこら辺も相変わらずだ」
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