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化粧をして髪をセットし、気合いを入れると仕事場へ向かう 道すがら色々な人に声を掛けられたりするけど、日常の一部だから上手くかわす術はある 仕事場に着くといつも冷静沈着のマネージャーが慌てた様子で私の元に駆け寄ってきた 「朱理ちゃん!ちょっと!!」 「?」 怒られるとかいった類の話ではなくむしろ逆のような雰囲気だ マネージャーは 「今日のお仕事の相手は1人よ」 と少し興奮気味に話した 余計意味がわからない… 1人って…1人しか予約がないって事?悪い事なんじゃ? 「今日の相手はエッライ社長さん♪朱理をどこかで見初めたみたいで名指しで予約してきたの。しかも今日一日貸し切りにしてくださいって条件でね…勿論破格!」 マネージャーは力強くVサインを向ける 破格っていくらなんだろうと私はぼんやり考えた
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