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太陽の姿が少しずつ見え始めるとどちらともなく席をたち、ファミレスを出た
会計はいつの間にかシンが済ませていてくれたが、対等で居たかった私は割り勘にしようとした
「じゃあ…今度は朱理ちゃんがおごって?」
シンがそういってきて、何も言えなくなり財布をしまうしかなかった
2人に「次」がある…?
約束を交わした訳じゃないのに期待で胸が高鳴った
「ん、と、さ」
歯切れが悪い言葉を発しながらシンがおずおずと上着のポケットから携帯電話を出してきた
「番号とアドレス教えて?あ!アドレスだけでもいいけど!」
控え目なんだかよくわからないけど、シンの必死さが伝わってきて笑みがこぼれる
私はバッグの中から仕事用ではなくプライベート用の殆ど使用したことがない携帯電話を取り出すと、赤外線通信をした
なんだかくすぐったい感覚
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