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~朱夏side~
面倒だ~!
でも、逃げる訳にもいかない。
授業中に悪魔と(テレパシーで)話したが、悪魔の呼び出しは間違いなく、告白だろう。
それはそれで憂鬱かもしれない。
朱夏は隠し事が嫌いなので、自分の呼び出された理由の予想を正直に話すと、悪魔は
“行かなきゃいいじゃん”
と何度も言ってきたが、
逃げるのは嫌だと説得すると
“分かった…。何かあったら絶対呼べよ!”
と言ってくれた。
(あれで…“まぁ俺様はカッコいいから仕方ないな”ってもろナルシストなセリフがなかったらいいんだけど……)
しかし朱夏は助けを呼ぶつもりなど、さらさらなかった。
(自分の身は自分で守る!)
そう意気込んでいると、教室の外から話し声が聞こえ、ドアが開いた。
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