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「あら、比嘉夜さん。
逃げずに来てくれたのね。」
『逃げる必要がないもの。』
女子が5人、入ってきた。
3人はニコニコしながら、残りの2人はこちらを睨みつけている。
そして全員から憎悪を感じる。
リーダーらしき人は、こちらに近付きながら口を開いた。
…………朽津さんだ。
「用件は分かってるわね?」
『“神くんに近付くな!”
……でしょ?』
こちらも負けじと睨み返す。
それを見た朽津は、顔をしかめ、ため息を吐いた。
「分かっているようね……
貴方…神くんと付き合ってるの?」
……………………。
は?
予想もしなかった質問に、頭が停止した。
何でそんな誤解が……
誰があんな俺様な悪魔と付き合うか!
…まぁ顔だけ見るとカッコいいかもだけど……
性格がなぁ…ナルシだし、俺様だし…
…と悪魔の欠点を頭で述べていると
何を勘違いしたのか、朽津は沈黙を肯定と見なしたらしい。
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