~プロローグ~

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ドッドッドッドッドッド… 信号を待っていると隣に止まった車の窓が開いた。 …   いつものことだ。 「おはよ~海。」 「おっス陸。」 「今日もいい天気だね~。じゃぁまた後で学校でね~。」 長谷川 陸(りく) 17歳、高2だ。 容姿はとても女の子みたいだがれっきとした男だ。 俺とは幼稚園からの幼馴染みで、陸は小さい頃からよく女の子と間違えられていた。 その可愛らしさの代償に敵も多かった。小学校の時から一部の悪ガキにいじめられているのをいつも俺が助けていた。 (まぁ悪ガキといっても俺の方が数倍悪だったけどな) 高校ではクラスも俺と同じで学校が終わってからは陸と数人のグループでいつもつるんでいる。
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