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その日は数学、古典、美術、化学と昼までは一週間の時間割りではワースト3に入る授業だったがなんとか睡眠をいれつつ乗り切った。
(体育を入れろ体育を!)
昼休み、陸、篤、俺と机を合わせてグループで昼食を食べるのが当たり前になっていた。だがまだ一人たりない…
ガラッ!
教室のドアが大きな音をして開いた…。
昼飯時ということもあって周りは騒がしく俺達以外は誰も気にしていない。
「オッス!前の現代文が長引いちまったぜ。ったく、あのババァ!飯の前くらいチャイムと同時に終われってんだよ。」
息を切らしながら入ってきたこいつは南 新司(みなみ しんじ)
こいつだけ俺達のグループで唯一クラスが違う。
グループの中では一番明るくお喋りだ。
浅黒い肌で顔はなかなかの二枚目、勉強は俺と張るバカだが運動神経は学年でもピカ1だ。
喧嘩も俺とタメを張っている。
篤とは小学校が同じで俺とは中学で知り合った。
最初は馬が合わず何回か喧嘩もしたが今ではすっかりバカ仲間だ。
今日学校終わった後何をするかなどたわいもない話をしながら昼食もほとんど食い終わりかけていた。
すると新司が目を光らせて話しだした。
「そういや公にはなってないがビックニュースがあるぜぃ…」
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