~プロローグ~

7/8
前へ
/25ページ
次へ
新司は顔をこわばらせて言ったが目は輝いていた。少しの沈黙になる。 「なんだよ!どうせ路地裏の廃屋でエロ本でも見つけたんだろ。」 しびれを切らして俺は言った。 「ち…ちげーよ!それなら教えねーよ(笑) 今回はマジだって! 少し前に隣街で連続一家殺人事件ってあっただろ? その犯人が俺達の街に潜伏してるって話しだぜ!」 !!? 「んなわけあるか(笑)。」 俺は冗談混じりに言ったが何故かさっきより長い沈黙になった。  (もしかして俺空気読めてないのか?) 陸が沈黙を破った。 「ねぇ新司、その話しは本当なの? なんでこの街って…?」 「俺の親父がこの辺の地区の警察署長なのは皆知ってるよな? その親父が昨日家で俺や妹に気をつけろって言ってきたんだ…。 俺も不安になって篤に頼んで親父のパソコンのデータを内緒で見てもらったんだ…。そしたらこの街に逃げたって捜査の記録があったんだよ…」 「そゆこと。」 と、冷静な篤。 (おいおい、マジかよ…) (つか篤すげーな) するとさっきとはまるで口調の変わった新司が、 「プクク、そんなビビんなって。 警察の情報によると犯人は~2人!2人ともヨーロッパ系の顔で身長180~190cm、体はガッチリしてるって話しさ。 で、ここからが本題…。…そいつらを俺達が捕まえて一躍英雄になろうって話さ!!」 
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加