act.4 彼女について

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このままここにいても埒が空かないので、全員がいるリビングへと戻った。 「あの娘はどうなんですか?」 真っ先に聞いてきたのは、いち早くゆいの状態に気づいた骸だった。 「体に異常はないって」 「そうなんですか。他には?」 「……ココロが酷く傷ついてるみたいです」 「やっぱり。予想通りですね」 そういう骸に全員の視線が向く。 「どういうことだい?」 他人には興味をあまり見せない、雲雀さんが問う。 「カンタンです。昔に何人も見てきましたから」 「なるほどな。で、どうすんだ?ダメツナ」 「変わらないよ。住み込みで働いてもらう。保護も兼ねてだけど」 「そうか」 リボーンはあっさりとしたものだった。 さて。後は隼人と雲雀さんと……山本はいいや。うん。 「10代目危ないですよ!俺は反対です」 「隼人も見ただろ?あの娘はただの女の子だよ。大丈夫だから」 「ですがっ……」 「君バカじゃない?」 話の途中に雲雀さんが割って入った。 「っんだと!!」 「暗殺とかスパイならさっさと自害してるでしょ。大体、殺気もない彼女を警戒しても意味ないし。ま、僕は興味あるかな。あの娘に」 「………っ」 正論を言われ押し黙る隼人。 てか、あの雲雀さんが女の子に興味持つなんて…。明日は雨かな? 「じゃ僕は戻るよ」 そう言って雲雀さんは自室へと戻っていった。 「そう言うことだから、よろしくね」 俺は足早に彼女の……ゆいの病室へと向かった。
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