act.5 改めて紹介

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入ってきたみんなの視線は、シーツに染み込んだ血とあたしに向けられた。 「なっ……10代目お怪我は!!?」 「してないよ」 「そうですか…ではこれは?」 銀髪さんが指した、シーツの血。 それは、紛れもなくあたしのもの。 「ねぇ。腕ケガしてるでしょ」 黒髪さんが、あたしの目の前に来て腕を持ち上げた。 うん。けっこう掴まれて、血が流れてるけど痛くないや。 感覚も麻痺しちゃったか…。 「雲雀さん離していただけます?」 「うん。いいよ」 黒髪さんは最初乱暴だったけど、優しくシーツの上に置いてくれた。 それを見たみんなは、やっぱりあたしに視線を送る。 怖いよ…でも、怖がると殴られるし……。 少し震えてると、沢田さんが優しく頭を撫でてくれた。 まるで、大丈夫だよ、と言ってるみたいに。 「さて。昨日の続きだね。まずは隼人からよろしく」 「けっ俺は獄寺隼人だ。10代目を傷つけたら殺すからな」 そう言って睨んでくる。正直、泣きそうだけど、泣いたら殴られるから、必死で止めた。 「隼人。そんなにお仕置きされたいわけ?言ったこと忘れた?」 「スミマセン10代目!!!」 「もぅいいよ。次は雲雀さんお願いします」 「僕は雲雀恭弥だよ。恭弥でいいから。何かあったらおいで。キミなら聞いてあげる」 そう言って雲雀さんは、あたしの頭を撫でた。 「次は武ね」 「オレは山本武なのな!よろしくな」 にかっと笑って、あたしの手を握ってくれた。 「じゃ最後は骸」 「僕は六道骸です。大丈夫ですよ。危害は加えません。むしろ護りますよ」 そう言って雲雀さん同様に頭を撫でてくれた。 「うん、じゃ解散。任務に向かって」 そう沢田さんが一言言うと、みんなは病室から出て行った。 「」
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