act.2 着いた先

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高い高いビルの上から飛び降りたあたし。 途中で気を失うって本当だったんだ。 目が覚めると、あたしはどこかも分からない土地にいた。 あたしは死んだはずだよね? ここが空の上? とにかく、あたしは歩くことにした。 しばらく歩くと、屋敷みたいなとこに着いた。 道が違ってるのかと思い、来た道を戻ろうと振り返ると、ススキ色の男の人がいた。 「ねぇ君どこのファミリーの人?場合によっては殺すよ?」 殺す……?あれ?あたし、死んだんじゃないの? 「無視しないでくれる?」 慌ててその人の顔を見ると、物凄い笑顔だったけど、何かパパとママのキレたときの様子にそっくりで。 ―――怖かった。 「ち…がいます」 やっと一言が言えた。 また、アレが繰り返されるの? ヤだよ…繰り返されたくないから、『死』を選んだのに。 「じゃ何でここにいたの?」 「気がついたらここにいたんです」 怖くて体が震える。 でも、言わなきゃダメなような気がして。 「ま、いいや。とりあえずうちに来て。話し聞くから」 あたしは、ススキ色の男の人に屋敷に連行された。
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