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連れてこられた先は、応接室みたいなところ。
これから、あたしは何されるんだろう……?
不安と恐怖があたしを包んでた。
「まずは、名前と年齢教えてくれる?」
「砂月ゆい、19歳です…」
うわずった声しかでない。
コワイ……それしか今のあたしにはなかった。
「次にマフィアって分かる?」
「知らないです……」
マフィアってなに?
分かんない……だってあたしはただの一般人だもん。
「最後。どこからきた?」
「…分からない。気がついたらいたから……」
どこからきた?
そんなのあたしがしりたい。
あたしは自殺したんだから。
「分かった。ゆいは行く宛あるの?」
「ないです……」
行く宛なんてない。
あたしは、イラナイんだから。
「じゃここに住み込みで働いて」
「わかりました」
承諾して働かなきゃ居場所ないし。
怖いけど、頑張ろう。
「後でオレを含めて紹介するから、それまではここにいて。質問とかもその時にしたらいいから」
「はい」
結局、ここがどこかわかりませんでした。
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