act.2 着いた先

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連れてこられた先は、応接室みたいなところ。 これから、あたしは何されるんだろう……? 不安と恐怖があたしを包んでた。 「まずは、名前と年齢教えてくれる?」 「砂月ゆい、19歳です…」 うわずった声しかでない。 コワイ……それしか今のあたしにはなかった。 「次にマフィアって分かる?」 「知らないです……」 マフィアってなに? 分かんない……だってあたしはただの一般人だもん。 「最後。どこからきた?」 「…分からない。気がついたらいたから……」 どこからきた? そんなのあたしがしりたい。 あたしは自殺したんだから。 「分かった。ゆいは行く宛あるの?」 「ないです……」 行く宛なんてない。 あたしは、イラナイんだから。 「じゃここに住み込みで働いて」 「わかりました」 承諾して働かなきゃ居場所ないし。 怖いけど、頑張ろう。 「後でオレを含めて紹介するから、それまではここにいて。質問とかもその時にしたらいいから」 「はい」 結局、ここがどこかわかりませんでした。
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