―壱―

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「いっやぁ~派手に落ちたね!あんなに高々と剣を振り上げてたからだね、きっと。」 雷はリヒテンにピンポイントで落ち、側に居た子供達には被害は無いようだ。 サザラは「あっはっは~」と笑いながら校庭の真ん中を突っ切って来た。その後ろに閉じ込められていた先生達とマルクとティナが走ってくる。 「マルクぅ!」 子供達はマルクに気が付いたようでマルクに近付き無事を確かめ合いだした。 サザラとティナはリヒテンに近付いた。リヒテンは雷に打たれ感電して気を失っているようだ。 「火力は加減しといたから大丈夫だと思うけど…ティナ、一応よろしく。」 ティナはサザラの言葉に「えぇ」とにこやかに微笑みながら応答すると、 「「彼の者に癒しを与えん」」 サザラにより感電していたリヒテンに魔法で応急処置を施す。 「これで、死にはしないね。」 「そうね。でも捕まえとかないと逃げちゃうわ。」 そう言うとサザラは縄を用意すると呪文を呟く。 「「この愚か者の自由を奪わん!!」」 縄がするすると動きだし、リヒテンをきつく縛り上げていく。小さく「うっ」とリヒテンは呻いたがサザラは気に留めない。 「よっし!お仕舞い」サザラの言葉に子供達はホッとした様子でサザラ達に近付いて来て、中には泣きながら、 「助けてくれてありがとう!」 と口々にそう言った。
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