序章

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
『お前には無理だって…』 その言葉が重くのしかかる。 何度その言葉を聞いたのだろう。 何度その言葉に押し潰される思いをしたのだろう。 前を見ては後ろを振り向き、立ち止まり。 私は今ここで何がしたいのだろう。 20代も後少しで終わる。 結婚している友達には、 『夏樹は自由でうらやましい』 『習い事してるの?好きな事できてうらやましい』 なんて言われ、 『そうかなぁ。独り身の特権?好きな事しきってからやっぱ結婚はしたいし。。。』 笑顔で強きな発言をしながら、 内心では笑顔と裏腹か思いを抱えこむ。 30歳の誕生日まで後2日。 後2日で何かが出来るわけではない。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!