① 5年後 ~約束~

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雪がしんしんと積もる日、不思議と足音も立てず、静かに千尋に近寄る者がいた。 千尋は川を見つめていた。そして何かを決意したように元気よく立ち上がった。 その反動で千尋の髪が揺れ、あの美しい髪留めがキラリと光った時、千尋の後ろで誰かが呼んだ。 「千尋」 驚いて振り返る千尋。自分の名を呼んだ者を見た途端、千尋は傘を投げ出しその者のもとへ走りだした
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