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千尋はあのトンネルに入るまで、いや、入ってからも、どんくさくてとろくてうじうじした子だった。
しかしあの世界へ行ってから、恐怖、勇気、仕事、友情、愛、たくさんの事を学んだ。あの夏の日から千尋は変わった。目の前にあるものに一生懸命取り組むようになった。
勉強も、家の手伝いも、習い事も、まるで人間がかわったように生き生きとするようになった。
千尋の両親は変わっていく千尋に驚いたが、暢気な事に、「環境が変わったからかしらね。」なんて言っている。
自分達が豚になっていたなんて知る由もない。
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