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変にこだわりを持っているやつだ。
「じゃあ美里ちゃんも憂理くんも自分の作品に取り組んでね」
私たちはお茶を終え、アトリエに帰った。
―*―
「やっば、もう5時だよっ!」
お昼過ぎにヒロが待ってると言っていたので、もう随分待たせてしまっている。
学食の窓から見ると、チラリと見えたヒロの背中。
「ヒ――……」
思わず黙ってしまった。
ヒロと、女の人がキスしてる。
「あっ! 美里っ!!」
ヒロの焦ったような顔が、妙に現実味があった。
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