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その瞬間、すとん、
と慎吾のなかに衝撃が走った。
俺の誕生日・・
二十歳の誕生日。
一緒に大通りのツリーを見に行くヤクソク、した。
何年も何年も一緒に行こうって。
毎年、詩音は・・大通りのツリーを見にいってるの?
ひとりで?
逢いたい・・。
でも・・。
躊躇するココロ。
藍子のことも
ずっとずっとひっかかったまま。
俺は本当に中途半端で
情けない男だ。
宙ぶらりんになって
藍子の優しさに甘えてる。
そしてさらに詩音に会おうとしてる。
・・。
俺は・・。
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