10人が本棚に入れています
本棚に追加
学校に行っても仕方ないと思いつつ、教室につくなり席についた。変わらない風景だけど、皆がいない。圭一がいない時はあったけど、沙都子や魅音・レナ・悟史がいた。時折詩音もこの教室にきていた。
梨花はため息をつき教室を見渡した。
…あれ?なんか少ないような…
いつもと変わらない教室だけど違和感を感じた。でもそれは皆がいないからなのではないかと梨花は思った。
「今年の祭りも楽しみだね」
村人の会話が聞こえる。いつもなら私は祭りの数日後かに殺される。今度もまた殺されるのだろうか?でも皆がいない世界に生きていても…
「梨花…」
羽入が心配そうに梨花を見つめていた。
…祭りの日…
巫女の姿をした梨花がいた。
「こんなにつまらない世界は初めてだったわ」
両親がいて穏やかな日々だったけど、心から笑う事ないの日々だった。何事も起きなければ私はこのまま成長出来るのだろうか?そしたら沙都子や圭一に会いに行こう。そしたらこの世界も悪くないはずだ。
祭りが始まり梨花の母が舞を舞う。
「梨花ちゃまこっちに」
「今いくですの」
言われたままについて行くとそこは祭具殿だった。梨花は中に入れられて柱に縛り付けられた。
最初のコメントを投稿しよう!