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カノンは、今まであったことを全て話した。
ティナは、話を聞き逃さないよう真剣に聞いていた。
報告を受けてない話もたくさんあった。
「いろんなことがあったのね。
あなたが、ダンのことをとても大切に思ってることもわかったわ…。
同じように、私も、マイクも、ローズのことを大切に思っているのよ。」
ティナは、マイクの話をはじめた。
いなくなった時のショックが、大きすぎて倒れそうになったこと。
仕事をほったらかしても、自分が捜しに行くときかなかったこと。
そして、夕食の後のこと。
マイクは、ティナに、
「もし、話を聞いてしまったら、
ローズがまたどこかへ行ってしまうようで怖いんだ…」
そう言っていたのだという。
「あなたは、あなた。
他の何者でもないわ。
いなくなったら、悲しむ人がたくさんいること忘れないで。」
カノンの頭を撫でながら、ティナは、つぶやいた。
カノンは、落ち着いたように、眠りに落ちたのだった。
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