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教科書を鞄に詰め込み、家に帰ろうとした時、須藤が横から現れ神原の肩を掴んだ。
「付いて来い」
トーンを下げた声にビビった神原は断れずに半ば引きずられる形で連れていかれた。
辿り着いた先は須藤達のたまり場である体育館の裏だった。
そこには、ボロボロになって俯せに倒れている山口の姿と不敵な笑みを浮かべた須藤の仲間達がいた。
山口に近寄ろうとしたが須藤に胸倉を掴まれ体育館の壁に激しくたたき付けられた。
「山口を助けたかったら金を持ってこい。10万円な」
口を吊り上げ不気味に笑みを浮かべる須藤。右手にはナイフが握られている。
神原は恐怖でただ頷くしかなかった。
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