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「誰にも言うなよ? 山口が死にたくなかったらな」 須藤は神原を引き倒すとナイフを突き付け、殺意のこもった目を向ける。 神原は震えながら走って学校を出た。 気を抜けば目から溢れ出そうな涙を必死に抑え、止まることなく家についた。 部屋につくと真っ先に机の上に置いてある財布を覗く。 「……1500円」 神原は貯金箱の中を確認したが到底10万円には遠く及ばなかった。
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