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「僕が……力を……」
神原は虚ろな眼でガーゴイルを見つめた。
『言え! 力が欲しいと! 早く言うんだ!!』
神原はゆっくりと口を開く。
「力が……欲しい!」
その瞬間、ガーゴイルが神原の体の中に入り込んだ。
『ゲハハッ! ありがとよ! これで暇が潰せるぜ!!』
すると神原の背中から漆黒の翼が飛び出し、部屋の窓ガラスを突き破り飛んでいった。
『お前の体、少しの間借りるぜぇっ!!』
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