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ガーゴイルに取り付かれた神原は学校の前に来た。
「……ん? 来たか」
正門前にいる須藤の仲間の男が神原を見付けて歩み寄ってきた。
男は神原の前に立ちはだかる。
「須藤に頼まれてんだ。金見せろ」
男は神原に手を差し出した。
『……ねぇよ』
「あ? もういっぺん言ってみろよ」
神原が言うと男は眼力を強めながら神原の顔を覗き込んだ。
『ねぇって言ってんだろ! 何度も言わすんじゃねぇっ!!』
神原は男の髪を乱暴に掴むと、思い切り壁に叩き付けた。
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