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血に染まった右手を神原は舌で舐めた。
『くだらねぇ生き物だぜ。人間ってのはよぉ』
爪を引っ込めると、気絶している山口を抱きかかえた。
『コイツをどっかで寝かせとくか……』
神原は山口を背負って校舎に入り、保険室のベッドで寝かせた。
『暇は潰れたぜぇ。さてと……』
そう言うと神原の体からガーゴイルは出てきた。
神原は気絶しているのか、その場に倒れた。ガーゴイルは神原をそのまま保険室に置いておき、漆黒の翼を広げ飛んでいく。
『……あばよぉ』
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