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ーー朝ーー
テーブルにつき、新聞を読みながらパンを頬張る少年、神原は一つの記事に目をやった。
「埼玉県で連続殺人事件か。ここら辺も物騒になったなぁ」
そんなことを呟きながらパンを口に詰め込み、牛乳で一気に流し込んだ。
「ご馳走様。じゃあ学校に行ってくるね」
食器を洗っている母親に一言告げると、神原は家を出た。
しかし、家を出た所ですぐに足が止まる。
「学校何か行きたくない」
小さく、そして悲しそうな呟きが神原の口から漏れた。
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