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家につき、自分の部屋のドアを開けた途端、周りの空気ががらりと変わり寒気が神原を襲った。
神原は恐る恐る部屋を覗くが何事もなく、至って普通に見える。
体に溜まった息を吐き出すと鞄を机の上に置いた。
『待ってたぜぇ』
「っ!?」
神原の背後で声が響く。親は仕事でいない為、今、家にいるのは神原だけのはず。
しかし、背後から誰かの声がする。
神原はゆっくりと声の方を向く。
そこにいたのは灰色の体に、刃のように尖った爪、サメのような牙、まさしく魔物と呼ばれるに相応しい生物が目の前にいた。
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