遭遇

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神原は硬直したが必死に声を出して叫ぼうとしたが、魔物の長い腕の俊敏な動きで神原の口を塞いだ。 『おっと、黙っててくれよぉ。別に食うわけじゃないんだぁ……暇なんだよぉ』 魔物は驚きを隠せない神原の顔を見ながら下品に笑う。 神原は目を精一杯見開いて、魔物を凝視した。 『俺の名はガーゴイル。お前は運がいい。俺がお前の願いを叶えてやろう』 ガーゴイルは神原から手を離し、口元から牙を出した。
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