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「ねぇ~、君たち食べるの遅すぎ。男の子なんだから、さっさと食べる!」
いつものように、なぞの活動を食堂でしている、腐れ縁三人組がいた。
活動といっても、寮に帰ってやることがないためただ世間話をしているだけである。
「僕が、少食って知ってるくせに・・・・・。そういうこという?普通」
「おへほは、ひょうがほほひはけは(俺のは量が多いだけだ)」
食べてから喋れ、と言ったのは夜光 修一。
何を言っているのかわからない凡人は、佐々木 冬也という、修一の下僕兼人質。
突っ込み役の野神 舞耶。これが、腐れ縁三人組のメンバー。
「今日は、何語る?やっぱ・・・・・・アレしかねぇかな?。」
アレとは、いつもこの話をすると、2時間はずっとしているという伝説の話である。
この学校の七不思議にもなる話だ。
「また?飽きた。・・・・・やっぱりやる。今日こそ、その真実を僕たちが」
修一は、周りの関係のない人達まで、指を差しながら言った。
もちろんそれを舞耶が突っ込む。と、思うのだがなぜか今回だけ突込みが来ない。
舞耶は人一倍、そこのことを気にしているからだ。
「やっぱりアレだよね。わたしが思うに、あのポケットにはお菓子が入ってるのよ、きっと。」
ポケットというのは、修一たちの担任の天満先生の、いつも膨らんでいるポケットのことである。
「何でお菓子やねん!」
いっせいに、修一と冬也が突っ込みを入れた。
そして・・・・・・そんな話も、今日で終わりを告げた。
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