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「…本当に?本当にいいの!?」 「あぁ!男に二言はないぞ?」 「本当だね!?…ありがとう、お父さんっ!!」 私は父に抱き着き、父も私を抱きしめてくれた。 ――――… ガチャッ。 「ただいまー。」 「お帰り、***。」 私は靴を脱ぎ、父の声がしたリビングに向かう。 「学校の友達は元気だったか?」 「うん。“始業式だけで帰りだからカラオケ行こう!”って誘って来たよ。」 「元気そうだな。」 「…元気100倍?」 「アンパ〇マンか?」 「あはははっ」 かえって来てそうそう、くだらない話しでわらいあっていたが、父が何か話したそうにしているのを私は見逃さなかった。 私が無言になると、父はやっと真剣な表情で口を開いた。 「***、4年前のあの約束を果たそう。」 「…うん。 教えて。何故、父さんと母さんが離婚したのか―――」 .
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