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シンとレナはカエデを信じて先にアカリを探しに行くことにした。
そしてちょうど基地から二人がでた頃…
カエデ「ぐはっ…な、んだ?《なにをされたんだ?…一瞬光っただけ?にしか見えなかったけど…まさか》それ…が、あんたの…能力か?」
総司令官「ほぅ、気付いたのか?…だがあの一発で既に致命傷のようだな。」
総司令官のオメガは『光』を操る能力だ。その光を使った攻撃の速さはまさに光速なため、能力を知らずには避けられるわけはないし、能力を知っていたとしても避けるのは容易ではない。
総司令官「ヴァイン(副司令官)!私一人で十分だからメインルームから目標の様子や指示を各隊にするんだ」
副司令官「わかりました。では…。」
そう言って副司令官はその場を離れた。
そして総司令官が一人で十分と言ったとおり、カエデが受けた光は臓器に貫通し、カエデはまともに動くことすら出来なくなっていた。
総司令官「なんだもうお終いか?いくら私のオメガについて情報不足だったとしても一撃なんてカエデ君らしくないな」
その時カエデの体が形を失っていき、雷と化していった。
そして間もなく総司令官へと放出されていった
総司令官「なに!?ぐあぁぁ」
カエデ「総司令官、さすがに一撃じゃ俺はやられないっすよ」
カエデは総司令官の後ろに立っていた
総司令官「くっ…そうか…さっき私が見ていたカエデ君は雷だったのか。よくできていた…全く見違えなかったよ。しかしいつすり替わった?」
カエデ「…雷鳥を召喚している時の雷で自分の体に重ねて造ってたっす。んでそのまま闘ってて一旦横の壁に隠れたとき、俺本体はそのまま壁に隠れて雷だけすぐ闘いに戻しました」
総司令官「…そ…そうだったのか」
カエデ「これであんたは体がうまく動かせないはずだ。立場逆転ってやつっすかね?」
総司令官「うまく動けない?まったくまだ君は子供だな。」
総司令官は普通に話し、普通に動いていた。カエデの攻撃のダメージはほぼないようだ。
カエデ「なんでだ?雷だぞ…」
総司令官「さすがに裏をかかれてしまったが私は体に常に自分で放出している光で『光の守繍(ひかりのしゅしゅう)』を纏っている。だからそういう特殊な攻撃の威力は激減できるんだよ」
カエデ「そんな…」
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