オメガ~ver. the interior~

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総司令官のやっていることは一見簡単そうに見えるが、オメガを留めておける技術と集中力が常に必要なためかなりの疲労だ。それを簡単にこなしているというのはまさに総司令官の強さの証でもある。この事はカエデも気付いていた。 カエデ「くそっ…《こんなのに勝てるわけ…》」 総司令官「もう一度あえて言うが、やはり君では私を倒せないよ」 カエデは勝つことより、なんとか逃げ出してシン達に合流しようと考えていた。 カエデ「やっぱあんたはそーゆう人だったのか…」 カエデがシン達に送った雷鳥には総司令官の言動などの怪しいところを伝えるようにはしなかった。調べたいこととは総司令官を信用できるのかやっぱり信用出来ないのかという確信が欲しかったからだ。つまり今は一刻も早くシン達に再び雷鳥で知らせるかこの場から逃げる必要があった。 カエデ「雷鳥!」 総司令官「そうはさせん」 ピカッ! カエデ「くっ…」 カエデが雷鳥を召喚しようとした瞬間、総司令官は攻撃を仕掛けてきた。しかしカエデはなんとか総司令官の指の向きから光の軌道を読み、回避した。 カエデ《ダメか…やっぱなんとかここから逃げ出すしかないな》 総司令官「さて、そろそろ捕らえるぞ!カエデ君」 カエデ「サンダーボルト!」 この掛け声と共にカエデの手から雷が放出された。まさに雨の日に見られる雷のような鋭さと速さだ。 バリッ! 確実に総司令官に命中した 総司令官「わりと普通な技名だな。雷鳥もサンダーバードにでもしたほうがよかったんじゃないか?」 カエデ「《やっぱり効いてない…余裕見せやがって…》ぃや、名前はただ気に入った感じのにしてるだけっす」 総司令官「そぅか…もっと色々見たかったが私も忙しくてね。残念だがこれで終わりだ………いくぞ!ギガオメガ…」 その掛け声と同時に総司令官の開いた右手から太い光が拡散されるように放出されていき、直径五メートルほどの大きさとなりその光がもちろん光速でカエデに向かっていく カエデ「…!? でか…」
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