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シンが恐れていたようにやはり見つかってしまった。しかしさっき聞こえた声は聞いたことのあるやや高い声をしていた。
シン「この声…聞いたことあるけど…同じ軍の人間だもんな。」
突然、さっき見つけたと叫んだ少年がシンに話掛けてきた。
**「あれ?シンとレナじゃん?どうしてこんなとこに?」
レナ「お!久しぶりじゃん!」
シン「え?お!『クロ』じゃんか!あと…ヒカルさん…?」
親しげに話し掛けてきた小さな少年?はシン達の仲間だった
ヒカル「…久しぶりだね、シン…いつも一緒にいるあの金髪で背の高いのはいないの?」
このやや背が高めのクールな青年は一匹狼なところもあるが、シン達の仲間で、クロと行動することも多々ある。シンは『ヒカルさん』と呼んでいるがここにいるアカリ以外のみんなとカエデは全員同い年で17歳だ。アカリは詳しくはわからないが見た感じ17歳前後、シン達に近い様に見える。
シン「カエデは今色々あって別行動してて…」
ヒカル「ふーん。まぁ僕らも上の人から色々聞かされたからわかるけど…上の人がそこの…髪の長い女の子と会いたがっているらしいね」
そう言ってヒカルはアカリを指差した。
シン「そうなんだ。アカリは何か世界中を巻き込んでしまうくらいの大きな力があるらしくって…総司令官はアカリが信用出来ないみたいだから、アカリには悪意や殺意がないことを知ってほしいし、とりあえずアカリを総司令官の所に連れていってみるよ」
ヒカル「ふーん。でもあんまり総司令官を信用しすぎない方がいいかもよ…僕もクロも、なにか怪しいと思っててね」
シン「ヒカルさん…」
クロ「てかシンやカエデ、レナがやることは信用できるから。俺たちはおまえらに協力することにしたさ」
シンはこの二人はやはり自分達の仲間だと怪しむことなく思い、少しホッとした。
シン「二人とも、アリガト!」
アカリ「……あの…一体何がどうなってるんですか?」
シン「そうだな。アカリには初めから説明しないとな…。でもずっとこの場所にはいられないから…急いで場所を変えよう!」
ヒカル「…その心配はない。」
シン「え?」
ヒカル「僕のオメガは知ってる?」
シン「……ぃや…実は何も」
レナ「あたし知ってるよ『水』を扱う能力でしょ?」
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