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レナ「ちょ…あたし?こんなに大勢運ぶとスピード落ちちゃうけど?そーとぅ疲れるし!」
慌ててとっさにそう言ったがシンは何も動じることなくサラッと言う。
シン「ここまで来たときの速さの半分くらいはだせるだろ?」
レナ「ぅん。そんくらいならね…」
じたばたしていた動作をピタリと止めて答えた。
シン「そんくらいでちょうどいい。あれは速すぎ!」
レナ「そう?…じゃ、みんな行くよぉ!」
疲れると必死に訴えていたがそのことは速さの話しに気をとられてすっかり忘れてしまったようだ。
レナがオメガを発動するとまわりに竜巻みたいに風が発生しはじめ、ここら辺一体の草木がすごいいきおいで揺れている。
その竜巻のような風は五人を包むように発生している。
クロ「すごいよレナ!この風、外はすごく荒々しいのに中はなんかやわらかい感じがして居心地いいや!」
レナ「アリガト。じゃ出発するね!」
…
……
そして少し時間はかかったが、特に何事もなく基地に到着した。
レナ「到着!あぁ疲れた」アカリ「こんなに広くて大きい建物だったんだ…」
基地は三棟にわけられていて、左から順に訓練場、司令などを行う情報室、武器などがある用具庫になっている。今五人は一番でかい司令室側にいる
アカリはそこを見上げてなぜか感動した表情で見ていた。
シン「そうだけど…アカリ、初めてじゃないだろ?ここに来るの」
いつも空を飛んで見下げていたから見上げたときに感動したのか?…と、シンは思いながらそう話しかけた。
アカリ「うぅん…わたし、あっちの方を見たときあるだけ」
そう言ってアカリは左側にある訓練場を指差した。
シン「あ、そいやぁそっか……?」
そのときシンは何かに気付いた。レナも感じ取ったらしい。
シン&レナ「カエデ!?」
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