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2041年、第三次世界大戦という大惨事が終戦をむかえようとしていた頃の話…。
軍事服を身にした三人の見張り役の兵士がいた。
兵士A「もうじき終戦と言ってからかれこれ二年になりますね…この二年間よく一国だけで抵抗してますよね?」
三人の内一番若手である兵士がそう呟いた。
兵士B「まぁ我が国以外の国は安全で豊かな生活してるんだがな。なぜこの国だけ狙われているんだろうな…ただ単に一番近い国だからなのか?」
のんびりと座り込んでいた二人の内一人がそう聞き返した。
兵士A「ですよね!なんでこの国以外は全く狙われていないんですかね…」
兵士C「おいお前達、あれ…なんだと思う?」
そうして兵士Cは上空を指差す
兵士B「なんだあれは…つ、翼?と人?」
兵士A「本当だ!翼が…人から。なんてでかい翼なんだ」
その、翼の生えた人間?はここから見るとかなり小さく見え、結構高いところに浮いている。翼は人の何十倍もの大きさだ。
兵士A「どうします?撃ち落としますか?威嚇しますか?」
銃を構えながらそう聞いた。
兵士B「いや、一応官に報告してくれ」
兵士A「…わかりました」
それから約二分、幹部二人と適当に兵士四人ほどが駆け付けた。
幹部A「なんだあれは?本当に人なのか?」
兵士B「えぇ、おそらく」
幹部A「とりあえず威嚇射撃だ。見た目が人間の兵器かもしれない。威嚇して逃げるなどの行動をとれば人間、全く動じなかった場合は物と判断して撃ち、相殺するしかない」
兵士「了解」
そして威嚇射撃をし、その人間の足の下辺りを弾丸が通過した。
その時、突然と翼が消えてその人間は自由落下しはじめた。
幹部A「なんだ?翼が消えて落ちてきているぞ!どういうことだ!?」
地面から百メートルほどの所で今度はその人間くらいの大きさの羽が生えはじめた。そして物凄いスピードで兵士達を目がけて飛んできた
幹部A「撃ち落とせ!」
兵士「了解」
マシンガン、ライフル、粒子砲など様々な銃兵器を放ち撃ち落とそうと試みたが、命中寸前で弾の軌道が変わり、全くあたらない。
そして兵士達の横を通り過ぎた時
バキ!バキャ!ぐしゃ…
兵士A「そんな…銃がぺしゃんこに…」
幹部B「どうなっているんだ!」
**「オメガだ!」
青年がいつの間にか横に立っていた
幹部B「おお、シン君。遠征ご苦労。しかしそうも言ってられないな…いったいオメガとはなんなんだ?」
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