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シン「やばい?どういうことだ?」
布団を剥ぐって上半身を起こし、寝呆けて目をこすりながら聞いたシン。
カエデ「今日召集かけられてな、アカリちゃんを捕まえる指令がでて、どうやって捕まえるかと思って聞いてたらなんかアカリちゃんがオメガを使った時にレーダーに反応がでるらしい。そうしたら直ぐ様その場所に駆け付けるっていった感じだ」
慌てて来たわりには冷静に話しているカエデ。
シン「…なんでアカリがオメガを使った時だけレーダーに反応するんだ?」
カエデ「そんなの知らねーよ。聞いても教えてくれるわけねぇし」
シン「そうか…アカリはきっと日常的にオメガを使ってるだろうから本当にやばいな」
少しづつシンの表情が真剣な感じになってきた。
レナ「でもなんでそこまでして捕まえようとするのかな」
シン「お、レナいたのか」
レナ「ちょ、今大事な話し中でしょ?」
真面目な話中にもかかわらずいつものリアクションをとってきたシンを見て、なぜか少しホッしたレナ。
シン「ごめんごめん。そうだ、なんで捕まえようとしてるか聞けないのか?」
カエデ「実はそのとき聞いてみたらまず話し合いをしたいらしい。世界を滅ぼせる力を絶対に使わないように説得するって」
シン「なんだよそれ…。アカリは最初からそんなことする気はないってのに」
そうだと決め付けているように言うシン。
カエデ「…なんでそこまで言い切れるんだ?アカリちゃんだって人間だ。一時の感情で何もかも破壊したくなるってことも可能性としはあるだろ?」
カエデの言うことはもっともだ。シンがなぜそこまで昨日会ったばかりの少女を信用できるのか、カエデもレナも不思議に思っていた。
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