8人が本棚に入れています
本棚に追加
シン「そうだけどそんなふうに考えてるんなら説得したって意味ないだろ?」
カエデ「そうだな…じゃ、どーすんだ?」
冷静なカエデは話をシンに合わせ、これからどうするかを考え合う。
シン「やっぱりまずそのことをアカリに伝えないと!けどどうやって伝えれば…おれはここから出れないしな」
レナ「その気になればあんたの能力使って牢壊して出れるでしょ?」
カエデの隣にいた珍しくうるさくなかったレナはさらっとそう言った。
シン「ぃや、この牢獄鉄造りだぞ!おれの能力『炎』を使うだけじゃ無理だって。」
レナ「え?そうなの?」
再び脱出方法を考える三人。
シン「…あ!でもレナ!お前がいればなんとか壊せるかもしれない!」
突然閃いて目を光らせながらそう言った。
レナ「…て、え?あたしがいれば壊せるの?」
目を大きく見開いて言ったレナ。ついさっきダメになった自分の案が結局使える。しかも自分の協力があって初めてできる。そう聞いて驚きと喜びが同時に来たからだろう。
シン「おう。おまえの『風』を操る能力、空気中の気体も操れるよな?」
レナ「ぅん。最近できるようになった!」
そのとき、サイレンが基地全体に響き渡った
カエデ「こりゃあアカリちゃんがオメガを使って居場所が特定できたときに鳴るサイレンだ!どうす………そっか、これでアカリちゃんの場所がわかったんだ!おれはすぐに居場所を聞いてくるから今のうちにおまえら逃げ出せ」
そう言って直ぐ様カエデは情報室へ向かった
シン「頼んだぞ…。よしレナ、今説明するから俺の言う通りにやってくれ」
レナ「ぅん。まかせて」
こうしてシンの脱走、アカリの救出作戦が始まった。
最初のコメントを投稿しよう!