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シンは牢獄から脱出。レナはそのアシストをすることになり、カエデはアカリの現在地の確認と他に軍人達の動きなどを調べに行った。
シン「見張りはいないよな…よし。俺が今からこの柵に炎を吹き掛けるからお前は空気中の酸素だけを俺の炎に加えてくれ!なるべく勢いが強い方がいいな。オッケー?」
レナ「オッケー。任せて」
そしてシンは炎を放出し始めた。かなり真っ赤な炎だ。その炎を柵に集中的に吹き掛けたとき、レナは勢いよく空気(酸素)を送り込んだ。
すると真っ赤な炎は青っぽい色の炎に変わり、それを受けた鉄の柵は赤くなって溶けていった。
シン「よし!うまくいったな。サンキューレナ」
レナ「はぁ疲れた。暑すぎ!てか何でこんなことできたの?」
シン「酸素は燃焼を手助けする気体だって知らなかったのか?」
レナ「あ、そうだったね」
シン「ホントはもっと酸素を勢いよく加えてくれたら切断できたんだけど…」
レナ「そ、わるかったね!それよりカエデとはやく合流しなくちゃ」
シン「あぁ、急ごう」
その頃カエデはアカリの現在地を確認し終え、シン達と合流しようとしていた
カエデ「もう兵隊が半分はいなくなってる…間違いなくアカリちゃんのとこに向かってるな。急ごう」
そのとき二人の話し声が聞こえてきた。総司令官と副総司令官だ。
総司令官「いくらあの女でもこのシステムには気付かないだろう。そしていずれは捕らえられるはず」
副司令官「そうなればもうこっちのものですね。世界は思うがまま」
総司令官「あいつが素直に言うことを聞くとは思えないが…まぁそこはなんとかするさ。例えば……人質をとって脅すとかな!なぁカエデ君?」
総司令官は話途中に何者かの気配を感じその気配を探りカエデだと悟った
カエデ「そ、総司令官…」
総司令官「カエデ君、何してるんだこんなとこで…君は遠征から帰ったばかりだから今回出動しなくていいんだぞ?むしろ休んでほしいくらいだ。それとも他にやらなきゃならないことでもあったのかな?」
総司令官から殺気がわずかにだがもれた。カエデはそれを見逃さず、警戒する。何より自分が二人の話を盗み聞いていたことがばれているとわかっていた。
そしてカエデは危機を感じ、それと同時に能力の一つを発動した。
体から電気が迸(ほとばし)り、それを頭上に放出して何かに物体化していった。
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