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✨ ❤ 潤✨白 ❤ ✨
チャペルの鐘が鳴り響いた☆
朗々と鳴り響く、オルガンの音も加勢した☆
大きな十文字型の木に張り付けられた姿のこの男は、世界でも有名な人物だ。
牧師の眼前に立つ非常識な男の姿も、バイク雑誌で観たことがある。
乳白色の壁や壇上には、艶やかな ゛…ぬめっ…゛っとした朝日の反射光を煌めかせ、
その光たるや… ステンドグラスに彩られた窓という窓からの日柱が当たり、
教会内部を、神聖なる輝きに満ちた世界の《空域》に変えていた。
牧師の手に乗る小さな銀盆の上には、
これからそれを二人の男女に、 永遠の支配と征服を、お互いに契り結ぶのを、
今か今かと待ち望んでいるようだった…
その二つの《輪》は、 シルバーリングでは無かった。
やがて…優しくも儚く…夢心地めいた微かな歌声が、
幻想的な光の陰影と相まり歌と混ざり合った。
牧師の顔が入り口から入ってくる純白の妖精を見付け、見る見る紅くなり、
次に目の前に立つ非常識極まり有る、真っ黒なアフロ頭の男に目をやった。
まるで、゛本当にこれで良いのか…?゛とでも言うように睨んだ。
全身真っ黒な男の背中には、
後ろに列席しているみんなの ゛…おおおぉぉー……♪ ゛っと言う感嘆のどよめきが、大きな波となって伝播するように、彼を包んで行くようだった。
観よっ☆!!
《潤子》と呼ぶ純白のドレスに身を包んだ女の姿を☆!!
きっと、世の中の男全ては跪くに違いない!
…いや…
ひれ伏すに違いないだろう。
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