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日も傾いてきて夕日に染まる学校の校舎
舞台は放課後
「…アンタが好きなんだ!」
帰る途中の生徒たちでざわつく廊下に響く告白の声
廊下を走る人も歩く人も皆が一度は振り返るほどの光景
それもそのはず
「ねぇ、キミ頭おかしいの?
僕…男なんだけど」
告白された少年は一瞬驚いた表情をみせるが、気づかれないようにとすぐに無表情に戻す
「男でも俺はアンタが好きなんです」
「…ふーん。僕の視界から消えなよ」
ウザイと一言つけたし背を向ける
「待ってください!
何を言われたって俺はアンタから引いたりしませんよ」
背を向け歩き出す少年、夏月純(カヅキ ジュン)を呼び止めて本気なんだということを示す
「僕を好きなんて…キミ、物好きだね
大抵の奴は僕を忌み嫌うけどね」
そういう夏月はどこか寂しそうで今にも泣いてしまいそうな表情をしていた
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