1人が本棚に入れています
本棚に追加
【‥。どうしてなのさ。なんでダメなの?】
【いかんものはいかんのじゃ。】
長老はそれだけ言うと黙り込んでしまった。
長老はいつもそうだ。
僕に思いを消せと言う癖に,何故ダメなのか教えてくれない。
なんでなんだ?
僕がニンゲンになれば,全て解決すると思うんだけどな。
考え込んでいる間に森に着いた。
【クロ。ここじゃ。魔女が現れるのは。】
さっきまで黙っていた長老が呟いた。
【ここが‥。】
【良いか?魔女が現れたら恋心を消してもらうようにお願いするんじゃ!!!!】
長老が釘をさすように言っていると,急に辺りが光だした。
【うっ‥!!眩しいっ!!!!】
思わず目を瞑る。
最初のコメントを投稿しよう!