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しばらくしてご飯を食べ終わった麻夏が部屋に戻ってきた。 そして,大きな鞄にたくさんの本を詰め始めた。 僕は‥正直この大きな鞄が大嫌いだ。 だって麻夏はこの鞄を持ってくると 分厚い本を詰め込んで お弁当も詰め込んで 靴を履いて"ガッコウ"と言うところに行ってしまうんだ‥。 どうして麻夏はガッコウなんかに行っちゃうの? 家にいて僕と一緒にいてほしいのに‥。 「みんな,行ってくるね。」 麻夏はそう言いながら僕の頭をなぜると玄関に向かって歩き出した。 麻夏は出掛ける前に必ず僕の頭をなぜる。 これも毎日の日課だった。 そして‥ガチャ。 と音がして部屋の扉は閉まってしまった。
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