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【また,今日もあの子の事を見とったのう。】
【!!!?】
突然声をかけられた為,びくんっとなった。
声のする方を見てみるとカメのぬいぐるみがあった。
【なんだ。長老か‥。驚かさないでよ。】
このカメのぬいぐるみは麻夏が一昨年,可愛いからと言って買ってきたものだ。
頭が良くて博学な為,いつからか"長老"と呼ばれるようになっている。
【ふぉふぉふぉ。すまんの。クロ。‥だが‥あの子への思いは忘れろと言ったハズだぞ?】
ずきんっ‥。
長老の言葉を聞いて胸の奥が痛んだ。
くそっ‥!!
一体このもやもやは何なんだ?
【忘れろも何も,僕は麻夏の事‥】
僕が全部言い終わる前に長老が話はじめた。
【嘘はいかんな。クロ。お前を見とればわかる。お前は間違いなく"ココロ"を持っとる。それはあの子に対する"恋心"じゃ。】
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